日商簿記検定攻略ガイド！各級の詳細、試験方法、合格基準を解説

Contents

はじめに
日商簿記検定の級の概要
日商簿記検定の試験方式
- 統一試験
- ネット試験
受験準備と勉強法
- 教材の選択
- 学習スケジュールの作成
まとめ

はじめに

簿記検定は、経理や会計の知識を証明する資格の一つであり、その中でも日商簿記検定は最も有名であり年間受験者数が52万人を突破しています。本記事では、日商簿記検定の各級の詳細や試験方法、合格基準について説明し、初心者から上級者までが日商簿記検定に挑戦する際の参考となる情報を提供いたします。

日商簿記検定の級の概要

日商簿記検定には1級・2級・3級の3つの級が存在し、それぞれ内容や難易度が異なります。ここでは、各級の試験範囲や難易度について概要を説明します。

日商簿記検定3級

日商簿記検定3級は、初心者でも挑戦しやすい試験であり、主に商業簿記の基礎知識に関する内容が出題されます。具体的には、商業簿記の基本原理や各種取引の処理方法、決算書類の作成などが試験範囲に含まれています。合格基準は全級で共通の70％以上の正解率となります。

日商簿記検定3級は、経理や会計業務の基本を学び、実務経験を積んでいく上で重要な資格であり、取得することで将来のキャリアに繋がります。日商簿記3級の合格率は約50％で、初心者にも挑戦しやすい試験と言えます。

日商簿記検定2級

日商簿記検定2級は、3級よりも試験範囲が広がり、工業簿記が追加されます。商業簿記と工業簿記の2科目で出題され、経理や会計分野でプロフェッショナルを目指す方にとって重要な資格です。

2級の合格率は約20％と3級に比べて難易度が上がります。しかし、取得すれば、企業での経理や会計職への就職・昇進に大きなアドバンテージがあります。2級試験は3級よりも学習範囲が広がるため、十分な勉強時間を取る必要があります。

日商簿記検定1級

日商簿記検定1級は、税理士や公認会計士を目指す人たちの登竜門となる難関資格です。試験範囲は商業簿記や工業簿記に加えて会計学と原価計算の4科目からなり、試験自体の難易度が非常に高いです。1級の合格率は約10％となっており、他の級に比べて難易度が特に際立っています。

しかし、1級を取得すれば、会計や税務の専門家として高い評価を受けることができます。また、さまざまな業種での経理や会計職におけるポジションや報酬が大幅にアップすることが期待できます。日商簿記1級は、真の専門家を目指す人たちにおすすめの資格試験です。

日商簿記検定の試験方式

日商簿記検定は、統一試験とネット試験という2つの形式で行われます。ここでは、それぞれの試験方式について説明し、受験者が自分に合った試験方法を選べるようにします。

統一試験

統一試験は、全国の商工会議所が設けた教育施設で行われるペーパーテスト方式の試験です。試験日は、1級が年に2回、2級・3級が年に3回実施されます。具体的な試験日程は公式ホームページなどで発表されています。

試験会場は申し込み後に送られてくる受験票に記載されており、エリア変更はできません。また、統一試験の受験料は級によって異なりますが、手数料や事務手数料も別途必要な場合があります。統一試験の申込方法や受付期間は商工会議所によって異なりますので、各商工会議所のホームページや商工会議所検定情報ダイヤルで確認してください。

ネット試験

ネット試験は、2020年12月から導入された、パソコンで回答を登録するCBT形式の試験です。ネット試験は、全国の認定テストセンターで随時受験が可能であり、試験日時はCBTテストセンターのポータルサイトで確認することができます。ただし、ネット試験の休止期間も設定されているため、試験を受ける際には注意が必要です。

ネット試験の受験料は統一試験と同額で、申込方法はインターネット申込または会場問い合わせ方式で行うことができます。また、ネット試験と統一試験では試験時間も異なりますが、現在は2級が90分、3級が60分に統一されています。